「邪悪な文章」を書いたことで処分される生徒たちが続出

http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030827202.html

 ロバートソンさんの弁護人、サラ・マクフォール氏は、ロバートソンさんの文章は「不安を掻き立てる」としながらも、法廷では「こうしたことを書いた物語が(殺人を企てた)証拠になるなら、スティーブン・キングは今ごろ終身刑に服しているはずだ」と主張した。

 リチャード・シッツマン地方検事補は昨年、ロバートソンさんの創作物について、「これがフィクションなら行き過ぎだ」と語っていたが、法廷では、ロバートソンさんの告発に適用した法律には問題があったと認めている(PDFファイル)。「自分がこの法律に基づいて起訴を行なう最初の人間となったことを残念に思う……。最初これを読んだときから、どう分析していいのか非常に苦慮していた」と話している。
 シッツマン検事補はまた、この法律をジョージ・オーウェルの小説『1984年』[邦訳早川書房刊]になぞらえてもいる(PDFファイル)。「私がこの法律で最も気がかりなのは、ここに書かれた内容がおそらく思考そのものを禁じていることだ」

寒い、寒すぎる。SF小説のようで軽く呆然としたが、しかし日本でも同様のことがないわけじゃない。法的に罰されるということは無くとも、地域社会的な制裁が生じる。思想・思考を文書化したとき、フィクションとノンフィクションの境界は受け手側の単なる主観でしかないのかもしれない。