ネタバレとか

スズキトモユ(「見下げ果てた日々の企て」http://picnic.to/~mhk/)さんのトピックから引用。

ファウストvol.1 掲載の東浩紀「メタリアル・フィクションの誕生」に「Ever17」ネタバレがある問題ですが、p258に「以下の文章では、作品構造や物語の仕掛けの解題、いわゆる『ネタバレ』が頻出する」 との旨断ってありますし、ネタバレしないまま評論しろってのも酷な話なので、流石にその怒りは理不尽すぎるのではないかと。小説とかでいきなりネタバレされてたら怒っていいとは思いますが、これ、評論文ですし…… 「Ever17」という単語が目に入った段階でページ閉じればいいだけの話だと思われます。

激しく同意。んー、「読んだことが無いのかしらねー、文章」と思った。ごく率直に。これは比較的ストレートな表現。自分の不注意をわざわざ晒すことも無いのに。
ネタバレ問題っていうのも各個人単位で言えば単なる主観の問題だが、*1それをパブリックな視点で「ネタバレ」ということは、言葉の定義の相違なのかもしれない。一般的ではないのかな?

仕掛け(ネタ)が事前にわかってしまうこと。公開直後に発表される映画論評に,物語の結末が書かれている状態など。「?注意」

三省堂提供「デイリー 新語辞典」より

ミステリでのいわゆる「ネタバレ」は、上で言うところのネタバレを含むことが勧告されていない上でのネタバレ行為を指す場合が多いように思う。でも一般的ではないのであれば、ネタバレがある発表物に対しては同様の反応が発生する可能性があるってことなんだろうな。むー、判りにくい。でもそう感じるのは前者の定義で自分が認識しているからなんだろう。

それはちょっとオブラートに包んだ発言で、まぁさらっと言ってしまえば、「気が付かなかったのねー、残念」とか「数ページ前のことが思い出せないのねー、大変」とか、「もうちょっと冷静に読んでいれば良かったのにねー、色々と」ということだ。これもちょっと皮肉気味だがストレートな表現ではない。ストレートな表現については各自の胸に仕舞っておいてください。
まぁ、それにしたって過剰反応だけどね。同じような過剰反応への予防策として色々な所で警告するのはアリかもしれませんが、書かれていることに反応してさらに話が大きくなってしまうスパイラル。そんなことになったら頭悪すぎで哄笑微苦笑しか出来ません。うわ、こんな私って粘着だ。
ちなみに「ネタバレ問題」では個人的に【金田一少年?】直結してしまいますが、当時の私の場合、プライベート経験上はネタバレではありませんが、パブリックではネタバレだという認識。それを今回の例に当て嵌めれば、プライベートではネタバレだがパブリックではネタバレではない。でもやってみたいゲームではあるからやろうかなー。(ちなみに、当該評論のEver17に言及している部分はすっ飛ばしました。というか、まだファウストを全部は読めていない。ダメだー!)

*1:たとえば警告文が入っていようがいまいが、すっ飛ばしてその場面だけ見て「あーッ! 俺今ネタバレ踏んじゃったよ…ってか地雷?」と思えば、彼ないし彼女にとってはネタバレなんだよね。だから最近はあまりネタバレとかいうことに鈍感になった。これは私の個人的な問題。