日立台の話。*4

自浄だけが問題じゃないっていうのは、クラブチームが相手クラブチームへの謝罪をオフィシャルに上げろとか言うことではなくて(それ自体は必要ではないと思う)、スタジアムルールを破るサポーターに対して何度でも観戦マナーについてアピールしなければならないんだと私は思っているわけです。すぐにこのことを思い出したし。
んで、なにを私があんな、フツーに読んだらめったくそに怒り心頭な文章を書いたかというと、何となくサッカーについては関心を持ち始めてアンテナを立てようとしているにも関わらず、何にも知らないで表面的なところをさらっていたに過ぎない自分に腹が立ったし、それを問題視しないでいる自分にも腹が立って、あんな感じといいますか。*1あとは、来シーズンはFC東京の試合を幾つか見に行こうと思っていたので、余計に腹を立てていたんだとおもう。
サッカー観戦は単純に楽しい。ルールであるとか以前に、人が沢山いて、少なくとも2時間近い時間を一丸になっている見ず知らずの人たちであるとか、普段は上げないほどの大きい声を出すであるとか、歌うであるとか、メンタルな部分もあるけれど、私にとっては身体的に楽しいというのが一番で、だからこそTV中継なんかよりもずっとスタジアムで観戦したいなぁと思っている。だからといって、何にも知らないままそこに参加するのはそろそろどうかと思っていて、じゃあ皆はなんでサッカーを見るのが楽しいの? とかサポーターの人とかはどういうコミュニティなんだろうとか、そういうことに興味が出てきている中で、もっと重要な何かが自分に欠落しているんじゃないかと。いや、いろんな事象に対して私という個は色々欠けているという自覚、または思い込みが強いのだけれど、少なくとも知ろうとしていたところで、そういったものを気付かないでいる自分が今回は本当に厭になった。と、そんなことに気付いてしまったわけですよ。だから、一番は自分が情けなかった。
サポーター幻想というかスポーツファン幻想というか、ある特定のチームを応援しているファンには共通理念があるんじゃないかというように私は今まで思っていて、そこには各人の嗜好によってどの選手が好きとか嫌いとかいう細かいところに至らないもっと大きなところで理想的なものがあるんじゃないかというように思っていた。コモンセンスのようなものだ。それが、ファンにとっては「サッカーが好きでチームが好きでホームスタジアムが好き」だということなんじゃないかと。何を俄かファンが言ってんだといわれればそうだし、理想ばっかり言ってんじゃないと言われれば確かにその通りなんだけど。
つまり、私はそこにあるだろうと思っていた、そしてそれは破らてはならないという理想があると思い込んで、かつそれはサポーター、クラブ、選手、協会といった全てのカテゴリに有るんだと、そう思っていたんだ。実際はそうじゃないとしてもね。
チームとして謝罪しろとはやっぱり思わない。でも、それを犯した人は罰せられなければならないと私は思うし、それが出来るのはフロント側だけであって、サポーターの自浄だけでは解決にならないだろうというのが私の見解です。Jリーグは地域密着型のプロスポーツだなぁとスタジアムに行く度に思っていたから、残念だったし単純に落胆したってことです。

*1:映像として見てしまった事のインパクトだったとも思う。仙台のことも全然知らなかったです。やんわりスルーというよりは情報自体がスルーしてました。あ、これもローカルで聞いたことがある話だったかも知れない。 _| ̄|○