音楽と原稿

私は頭が弱い子なので、音楽を聴いて気に入ったりすると「あ! これで原稿やらなきゃ!」って気になる。というか、今同人誌を作っているわけでもなく、かつウェブに新作を書き下ろしているわけでもないので、よく考えなくとも原稿なんて書く必要がないわけではあるが。
あと、かつて原稿を書いていたときにヘヴィーローテで流していた曲や原稿を書くときのスイッチにしていたりキーワードにしていたりしたような曲を聴くと、同様の効果が得られる。といっても得られる必要もないし、当時の切羽詰ってえらい大変なことになっていた思い出なんかも同時に走馬灯の如く回想してしまうわけで、それって純粋に音楽が楽しめてないんじゃねーの? なんてことも思う。
ちなみに、TTD(いや、今はもう違う人か)とかジャミロクワイとかアジカンとかスカパラの一部とか、ジャズ(なのか?)のキャラバンとかインザムードとかは結構直結しがち。あとスガシカオの一部もそう。香りで言うとディオールのデューンとかタントール・プワゾンとか伽羅香なんかは色々思い出してしまう。
この辺のものは、実際に原稿をやるときに自分の感覚というかムードというかそういうものを整えるのに使っていたりしたので、まぁそうなっても仕方ないかなーなんて思っていたりしますよ。
最近ちょっとまずいなーと思うのは、くるりとかアジカンの新譜とか聴くと、やべー原稿やんなきゃだよ! というむちゃくちゃなスイッチが入ってしまうことで、そんなことにわき目を振っている暇があればもっと普通に仕事しなさいよって自分に突っ込んでいます。
多分長々と同人誌、特に二次創作なんかやっている人には心当たりのあるだろう悲しい性で、書きたいジャンルについて自分の中でなんとなく終了すると、次に書きたいものは何かな? と頼まれもしないのに探してしまう自分がいたりして、「書きたいものがすぐ思いつかないんじゃ止めちゃえば良いじゃんよ、同人誌」と思ってさらっと足を洗うことができれば良いんだが、まぁ長々やっている人ほどそこは抜けられない沼みたいなもので、そこに浸かっていない自分が想像出来ないし、自分の立ち位置というか定点というかともかくそういったものがいろいろ揺らいでしまうような錯覚がしてしまい、そんなに楽しいわけでもないジャンルのパロディ同人誌を小手先の技術で作ってしまったり、ハマっていると自己暗示をかけて突っ走ったりしてしまうわけですよ。
私はねー、なんだかそういうことに疲れてしまって、妙に自然な感じで物を書くことを止めてしまっている。別に二次だけをやってきたわけではないし、比率としては多分3:7程度で一次創作もやっていたわけなので、書きたいことがあったらとりあえず書いちゃえよ! というスピードに乗せて何かを作ってしまうことも出来るような気がするのだけど、そうするには単純に時間とか余力とか気力とかが減衰してしまっているんだろうなーと、今は思っています。
なんだか同人誌から離れていないような気がするのは、相方の仕事にちょっかい出したり、周囲でまだまだ活動している人がいてその情報が割と身近だからなんだろうけど、普通にもう2年ぐらいは何も作っていないんだよね、と省みる自身の製作履歴。
そんなところに無駄にスイッチを入れたりエンジンを入れたりするような音楽を聴いてしまったりするものだから、よく行き場のない妙な創作意欲みたいなものだけが意識の中で空中分散しているような状況ですよ。
そのうちまたなにかするんだろうか?

まぁ、ひとまず職業的仕事の作業に戻りますよー。